次世代型高品位グラウンドマンホールとは、「次世代型マンホールふたおよび上部壁技術マニュアル」の安全性能の考え方に基づいて設計されています。 特に従来のマンホール蓋では両立が難しかった「食い込み力の制御」と「がたつき防止」を両立させていること、限界状態設計法を取り入れて開発していることが大きな特長になります。

基本構造と安全性能について

次世代型高品位グラウンドマンホールは、「RV支持構造」「放射状リブ構造」「波形フランジ構造」「耐スリップ構造」の4つの構造を有することで、高度な安全性能を実現しています。この基本構造によって「次世代型マンホールふたおよび上部壁技術マニュアル」に求められる安全性能を満足しています。

RV支持構造

上段と下段それぞれに勾配を持たせる設計により、上段の勾配面で過剰な食い込みを抑え、下段の勾配面でがたつきを防止するという2つの相反する機能を兼ね備えています。

放射状リブ構造

強度を確保するため、表面リブ構造を従来の井桁型から放射状に変更。マンホール蓋にかかる荷重を平均的に分散させる構造です。

波形フランジ構造

車両が通過する際、荷重によってマンホール蓋と共に受枠が押されて生じる反力を平均化させるため、従来は受枠外周にあったリブを廃止。受枠を波形のフランジ構造にすることで、強度を保たせることに成功しました。

耐スリップ構造

表面構造に方向性を無くし、凸部を適切な高さで規則的に配置することで、高い耐スリップ性能を有しています。