次世代型グラウンドマンホールSVとは、「アセットマネジメントの実践に向けた次世代型マンホール蓋技術マニュアル」の安全性能の考え方に基づいて設計されており、特に従来のマンホール蓋から耐久性を飛躍的に向上させています。そのため、耐用年数経過後の限界状態であっても安全性を確保できるような設計法を取り入れて開発していることが大きな特長です。

次世代型グラウンドマンホールSVの提供価値

次世代型グラウンドマンホール SVは、マンホール蓋の抱える将来課題の解決に向けて耐久性を大幅に向上させた結果、「安全性能の進化」、「LCC削減や業務効率化に貢献」、「災害時の被害軽減」、「カーボンニュートラルへの貢献」という4つの価値を提供します。

次世代型グラウンドマンホールSVの提供価値
– 安全性能の進化 –

次世代型グラウンドマンホールSVは、高負荷環境においても主要性能の耐久性を設計供用期間30年、確保できるように設計されています。
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次世代型グラウンドマンホールSVの提供価値
– LCC削減や業務効率化に貢献 –

高負荷環境でも30年以上使用でき、一般環境ではさらに長期に安全に使用できる性能の進化により、次世代型グラウンドマンホールSVは従来のマンホール蓋と比較して改築工事に要するランニングコストを削減できます。

※グラフは、改築箇所全面に次世代型グラウンドマンホールSVまたは従来マンホール蓋を使用した場合の改築以降60年間で要する改築コストの概算
改築数 :200基×5ヵ年=1000基分
改築条件:・従来蓋  高負荷環境:15年、一般環境:30年
     ・次世代型グラウンドマンホールSV 高負荷環境:30年、一般環境:60年
改築費用:40万円/基

次世代型グラウンドマンホールSVの提供価値
– 災害時の被害軽減 –

次世代型グラウンドマンホールSVは、圧力解放性能を含む主要性能を高負荷環境でも30年以上確保することで、長期にわたり大雨時の圧力解放性能を発揮することができます。また、蓋の開けやすさが維持されることで、地震後の管路調査の効率化にも貢献します。
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次世代型グラウンドマンホールSVの提供価値
– カーボンニュートラルへの貢献 –

次世代型グラウンドマンホールSVは従来のマンホール蓋に比べ、改築サイクルを2倍に延伸できるため、施工や製造過程で発生するCO2排出量を50%以上削減することができます。

基本構造について

次世代型グラウンドマンホールSVは、新支持構造「SV構造」と防食塗装表面処理「Sコート」の2つのコア技術により、耐久性が飛躍的に向上しています。このコア技術によって「アセットマネジメントの実践に向けた次世代型マンホール蓋技術マニュアル」に求められる安全性能を満足しています。

新支持構造「SV構造」

SV構造は、蓋にかかる鉛直方向の荷重を「平坦部」で、水平方向の荷重を「断続勾配面」で、2つに分離して各々に役割を持たせた構造です。「平坦部」により鉛直方向の動きが制限されるため、過重な食い込みをおこすことがありません。また、勾配面を断続化した「断続勾配面」により、ばね効果(弾性効果)を発現し、大きな力が作用しても吸収するため、寸法変化の影響を最小化できます。「平坦部」で食い込み防止を、「断続勾配面」でがたつき防止をすることで、性能の長期両立が実現します。

防食表面処理「Sコート」

下水道管内では汚泥から生成された硫化水素や外気温とマンホール蓋の温度差から発生する結露による腐食を防止するため、次世代型グラウンドマンホールSVでは他分野で耐酸性などが求められる箇所へ使用されている樹脂コーティングを、SV構造へ適用できるように高い防食性能を有するSコートとして開発し、蓋と枠、さらに機能部品まで含めて全面にコーティングしています。